赤毛のアンシリーズ


『あたしたちはお金持よ。
だってあたしたち十六年も生きてきたでしょう。
そして女王のようにしあわせで、それにみんな多少の想像力をもっているし、
あの海をごらんなさいよ、全部銀色と影と、
そして目に見えないものの幻ばかりよ。
たとえ百万ドル持っていても、ダイヤモンドの首かざりを何本も持ったって、
この美しさをこれ以上楽しむわけにはいかないわ。
あたし、ほかのどんな女の人とかえてくれるからといっても、
かわりたくなんかないわ。』
(「赤毛のアン」より引用/モンゴメリ 著・村岡花子 訳)


『ユーモアは人生の響宴においての最も風味に富んだ調味料である。
自分の失敗を笑い、そしてそこより学べ。自分の苦労を笑いぐさにしつつ、
それから勇気をかきあつめよ。困難を笑い飛ばしながら、それに打勝て』
(「アンの愛情」より引用/モンゴメリ 著・村岡花子 訳)


アニメや映画になっていて、子ども向けのイメージが強い
赤毛のアンですが、改めて小説で読むと
アンの感情表現や想像の豊かさ、ピュアさに心打たれる作品です。
カナダ、プリンス・エドワード島の四季折々の描写も美しいです。
多感な少女時代に読んでいたら、また違った読み方ができたんだろうなと思います。
ぜひおすすめしたい乙女のバイブル本!