モロッコのこと 9

◆4月13日(月)晴れ
終日ワルザザート
この日泊まったホテルはRiad Salam(リアド・サラーム)。
  ※「リアド」とは本来「邸宅」の意味。
  邸宅を改築し宿泊客を受け入れるように作った家を
  「リアド」と呼んでいます。
  だけどここは私から見たらフツーのホテルで、何の面白味もなかった。
そして夜中、何かがおかしいと目が覚める。
いてもたってもいれず、トイレに駆け込む。
嘔吐。嘔吐。嘔吐。
旦那さんも心配して起きる。
寝て起きたら治るだろうと思い、無理矢理寝る。
朝、目覚めると旦那さんがヤバいって顔。
やはり何かおかしいと感じたみたいで、熱を測ったら38.5度の高熱!
続いて私も計測…私も38度!!!
そして2人ともお腹が痛い。
これは……、急いでWさんに連絡。
今日は世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥを経由してマラケシュへ行く予定だった。
とりあえずお昼頃までホテルで様子を見て、
アイト・ベン・ハッドゥを抜かして
マラケシュに直行したいと申し出る。
再度寝てお昼、治る様子がない。
むしろ悪化。。。
もう一度Wさんに連絡し、市内の病院へ連れて行ってもらえるようお願いする。
一路病院へ。
すごく大きな病院で、清潔な館内。
白が基調だけど、ポイントで水色のかわいいタイルが張り巡らされてる。
名前を呼ばれて2人+Wさんで個室に入る。
個室はかなりシンプルで、大きな部屋に
デスクと寝台が1台ぽつりと置かれているだけ。
Wさんに医師へ通訳してもらう。
Wさんいわく旅行客によくある病気、通称「ツーリスタ」と呼ばれるもので、
高熱・嘔吐・下痢の3つが同時にともなわれるものらしい。
じゃあ私たちのは典型的なソレなんだ…。
診察が終わり、向かいの薬局で処方箋をもらう。

もうこの時点で2人とも衰弱しきっていて、立っていることもキツい。
ホテルへ戻り、結局この日もこの街に留まることに。
なのでワルザザートの写真はいっさいないです。そんな余裕もなかった。。。
すごく助かったのは日本から持って行った
水に溶かすポカリスエットの粉末。
だけどこの時点で飲みきってしまっていて、
そうしたらWさんからも2袋いただいた。
もうこのような状態だと水でさえ体が受け付けないのです。
まさか外国で病気になろうとは。。。
これまで色んなとこに行ったけど一度も病気になったことなんてなかった。
とりあえず、明日元気になることを信じてひたすら寝ました。