モロッコのこと 8

◆4月12日(日)晴れ
メルズーガ→トドラ谷→ケラァ・デ・ムグーナ→ワルザザート
朝5時にロッジを出発し、ラクダに乗って砂丘へ出かけた。
砂漠の朝の気温は2度位。とても寒い。


私たちの乗った2頭。
前のラクダに私、後ろのラクダに旦那がそれぞれ乗った。
ラクダに乗るのは初めて。楽しい。
登りはいいけど下りが少し恐かった。
そして後ろのラクダは乗ってる間中ずっと
「べえ〜〜〜」って鳴いてた!
旦那のことが気に入らなかったのかな…。

朝日が昇ります。
しかも夕べからちょうど前方の野外会場で
テクノフェスが行われていて「ドン、ドン、ドン」っていう
バックミュージック付きでした。
朝日が昇る頃、音楽は最高潮に盛り上がってた。
みんなぶっ飛んでんのかな、なんて思いつつ
砂漠に美しい光が満たされます。
見終わってラクダに乗って帰ろうとしたそのとき、
突然ラクダ引きさん(昨日の人ではない)が「アルバイトー」って言って、
私の乗っていたラクダに引っ掛けてあった、
クマのプーさんのイラストが描かれた袋から、
アンモナイトや砂漠のバラなどの
商品を出してきて、これまた参った。
あの少年たちと全く同じバリエーションの商品だし。
確かに行きのときに、なんでこんなところに袋がぶら下げて
あるんだろうかと、ちらっと疑問には思ってたんだけどさ。
困ったのを通り越して笑えてきましたよ。
いらないって言ったら、あきらかにしょんぼりしてしまった。
かわいそう。。。でもいらないんだもん。

帰り道。私たちのシルエット。

テンション落ちてしまったラクダ引きさん。
ごめんね。

私の乗ったラクダさん。目がかわいい。
頭がパンチっぽい!?

旦那の乗ったラクダさん。
君は帰り道もずっと「べえ〜〜〜」って鳴いてたね。

さようなら。
アンモナイトは買わなかったけど、チップで許してね。
楽しかった朝でした。
10時にドライバーさんと待ち合わせだったので
ロッジで朝ご飯を食べ、周りの砂丘を散歩した。

ロッジの前に置かれたテーブルとイス。
何か絵になります。
ここのロッジは昨日泊まったホテルよりも格下ということだけど、
部屋がとってもかわいくって大好きでした。
一番思い出深いお部屋だったな。
だけど写真に撮ってなくて残念!
あと、砂漠にはフンコロガシがたくさんいて、
虫大嫌い!な私なのになぜか触れた。
砂漠にできる足跡が何かかわいい。
しかもここのフンコロガシ、フンを転がさないそう。
10匹以上は捕まえてやりました〜。(えっへん!)
今回のセレモニーの為に合流いただいた、
ツアー会社の日本人のWさんと一緒にロッジを出発し、
ガタガタ道を進むと、焦げ茶色のラクダさんが。

Wさんのお話によると、遊牧民の飼っているラクダだそう。
元々この色のラクダがモロッコ原産のラクダで、
今朝私たちが乗った薄い茶色のほうは国外からの種だそう。
しばらく行くと道に台があって、その上にお人形が並んでいた。
一見無人だったのだけど、車を止めて外に出たら
わらわらと子供たちが台に近づいて来た。
遊牧民のお母さんが古布で作ったお人形だそうです。

ラクダのお人形。ちゃんと飾りもついてる。

トカゲ、かな?かなり長〜い幅。
中には針金が入ってます。
手作り感に溢れていて泣ける…。
というわけでこの2個を買った。
その後砂丘に別れを告げ、トドラ谷という渓谷へ。

すごい高さ。ロック・クライミングができそう。
昼食もここで。

プロシェットと呼ばれるチキンの串焼き。

ミートボールのタジン。
周りを見渡すとヨーロピアンがほとんどなのだが、
皆コーラを飲んでいる。私もWさんもコーラ。
Wさんが言っていたのだけど、
ロッコでは下痢気味のときにはコーラを飲む、という
本当か嘘かわからない話があるらしい。
旦那と顔を見合わせる。
お互いに「嘘だよ〜」って顔。
…まさか、後にこの話が尾をひくとは2人とも思いもせず…。
昼食後はワルザザートに向け出発。

くてっと寝てた観光用のラクダさん。かわいっ!

途中見た街。真ん中の点はロバにまたがってる人。
映画のセットみたいな風景。
ここでも子供たちが、笹の葉みたいなので編んだ
ラクダや4WDの形の飾りを売ってた。
皆、学校はどうしてるのかしら。
今日は日曜だから、お休みなのだろうけど。
でもあきらかに慣れてる感じ。

ケラァ・デ・ムグーナというバラの産地に立ち寄りました。
ローズ製品を売っているお店の壁に描かれた絵。
ここのバラはシャネルとか有名ブランドの香水にも使われているとか。

子供たちが道で、車に向かってバラのつぼみ(まだ時期が早かった)で
作った首飾りを売っている。
これはWさんが買ったもの。車内がとてもいい香りに。
そして夕方ワルザザートに到着。
今回のツアー会社の事務所がワルザザートにあり、
そこで全代金を支払いました。
その後ホテルへ。
そして恐ろしい夜が始まった…。